登録支援機関の一覧はどこにあるか。公式の登録簿に載っているものと、載っていないもの
探している一覧は、出入国在留管理庁のサイトにExcelで置いてあります。2026年8月31日を基準日とする最新版で11,579件。 無料で、登録も要りません。中身は思ったより手厚く、対応できる言語まで入っています。 それでも多くの方が、開いたところで手が止まります。費用も、分野ごとの実績も、いま相談を受け付けているかも書かれていないためです。11,579行の表を前に、どこへ電話をかければいいのかが分からない。 ここでは10の欄を実物で確かめたうえで、そこから数件まで絞る順番を書きます。
公式の一覧が置いてある場所
出入国在留管理庁の「登録支援機関登録簿」のページに、Excelファイルが1つ置かれています。 これが公式の一覧のすべてで、ほかに正式なものはありません。 名簿、リスト、データベースといった言い方で探しても、行き着く先は同じファイルです。
更新は不定期。2026年8月31日を基準日とする版が11,579件で、 その前は2026年8月12日を基準日とする11,533件でした。この2つを突き合わせると、 新しく登録された機関が66件、登録簿から消えた機関が20件あります。 消えたほうは公式には残らないので、前の版を保存していないと気づけません。
ファイルを開くところまでは簡単です。詰まるのはその先で、 先に結論を言えば、この表だけでは委託先を1社に決めきれません。
登録簿の10欄に何が入っているか
表の見出しは10に分かれています。2026年9月5日にファイルを開いて写したものです。
| 欄 | 見出し | 読み方 |
|---|---|---|
| 1 | 登録番号 | 「19登-000002」のような形式。登録年度が先頭2桁に出る |
| 2 | 登録年月日 | 登録は5年ごとの更新制。古いほど更新を通った回数が多い |
| 3 | 氏名又は名称 | 法人のほか個人事業主の登録もある |
| 4 | 住所 | 郵便番号・所在地・電話番号。連絡先はここで取れる |
| 5 | 代表者氏名 | — |
| 6 | 支援を行う事務所 | 名称・郵便番号・所在地。本店と支援の現場が別のことがある |
| 7 | 支援業務の内容及びその実施方法 | 「法令に定める支援内容及び実施方法」と「上記に加え、任意的な支援内容あり」のチェック欄 |
| 8 | 支援業務を開始する予定年月日 | — |
| 9 | 相談に応じる体制の概要(対応可能言語) | 「ベトナム語・中国語・インドネシア語・ミャンマー語・ネパール語」のように並ぶ |
| 10 | 備考 | 支援業務の休止の届出などが入る |
使える欄はあります。電話番号は4番に入っているので、連絡先はここで取れる。 登録年月日からは、その機関が5年ごとの更新を何回通ってきたかが読めます。 6番の「支援を行う事務所」が本店と違う住所になっている機関は、 実際に面談へ来る拠点がそちらだという意味になります。
そこから先が載っていない
ここまでは、登録簿だけでかなり絞れます。都道府県で切り、話せる言語で切る。 手が止まるのはその先です。
- 1分野ごとの実績。介護と外食業では、現場で必要になる知識がまるで違います。 7番の欄は「法令に定める支援内容及び実施方法」に印が付いているかどうかで、 どの分野で何人を支援してきたかは書かれていません。
- 2費用。月額の支援委託料も、初期費用も、取次料(役所への申請を代わりに出してもらう費用)も入っていません。
- 3いま新規の相談を受け付けているかどうか。10番の備考には支援業務の休止の届出が入り、2026年8月31日時点で35件あります。ただし届出を出すほどではないが 手一杯という状態は、ここには現れません。
- 4メールアドレスと自社サイトのURL。連絡手段は4番の電話番号だけなので、 候補が20社残れば、20回の電話から始めることになります。
言語まで載っている表が、なぜ最後まで使いきれないのか。 決め手になるのが、そこに書かれていない側だからです。
1万件から数件へ絞る順番
絞り込みには効く順番があります。先に費用から入りたくなりますが、 費用は最後です。条件の合わない機関の見積を集めても、比べる意味がないからです。
最初は地理。義務的支援(法律で必ずやると決まっている支援)には 3か月に1回以上の定期面談が含まれます。双方の同意があればオンラインも可能ですが、 緊急時や生活上の問題で訪問が必要になった場合の対応地域も確認してください。 東京都だけでも2,355件が登録されているので、都道府県で切っただけではまだ多い。 通える範囲という条件を足すと、ここからさらに落ちるはずです。
次に分野です。受け入れたい業務が介護なのか建設なのか外食業なのかで、 残る機関は大きく変わります。 言語はここで効きます。9番の欄に母語が並んでいる機関だけを残せば、 候補はさらに落ちる。ただし欄に書いてあることと、 夜中の電話に母語で出られることは同じではありません。 通訳を都度外注する形なのか、社内に話せる担当者がいるのか。 そこは登録簿では分からないので、面談で聞くことになります。
最後が費用と受付状況。ここまで来て初めて、複数社に同じ条件で見積を出してもらう意味が生まれます。 同じ条件で複数社から見積を取る形(相見積)は、3社から5社が現実的なところです。
ヤトエルは、この登録簿をもとに11,575機関を検索できる形にしたものです。 登録簿に無い項目は、事業者ご本人に連絡して回答をいただいたものだけを載せています (2026年9月5日時点で47機関)。 回答が無い項目は空欄のままにしてあり、相場や平均では埋めていません。
掲載も相談も無料です。連絡が届くのは、お選びいただいた機関だけになります。
よくある質問
登録支援機関の一覧はどこで見られますか?
出入国在留管理庁のウェブサイトで、Excelファイルとして公開されています(登録支援機関登録簿)。2026年8月31日を基準日とする最新版で11,579件です。ヤトエルは同じ登録簿をもとに、11,575件を都道府県・対応言語・分野から検索できる形にしています。
登録簿に対応言語や費用は載っていますか?
対応言語は載っています。9番の「相談に応じる体制の概要(対応可能言語)」に、ベトナム語・中国語・インドネシア語といった形で並んでいます。費用は載っていません。分野ごとの支援実績、いま新規の相談を受け付けているか、メールアドレスや自社サイトのURLも入っていません。
抹消された機関は一覧に残りますか?
残りません。登録が抹消された機関は次の登録簿から消えます。過去にどの機関が抹消されたかを知るには、更新のたびに登録簿を保存して比較する必要があります。ヤトエルは基準日ごとの登録簿を保存し、新規と抹消の差分を記録しています。
登録されていれば、支援を依頼して問題ありませんか?
登録は入口の要件を満たした証で、支援の質を保証するものではありません。同じ登録簿の中には支援業務の休止を届け出ている機関も35件あります。委託の前に、登録番号の有効性、対応できる言語、同じ分野での実績、料金の内訳を個別に確かめてください。
一覧から自社に合う機関を選ぶには何を見ればよいですか?
都道府県で近い機関に絞り、受け入れたい分野の実績を確認し、雇用予定の人材の母語に対応できるかを見て、最後に費用の内訳を複数社から取ります。定期面談は3か月に1回以上必要で、双方の同意があればオンラインも可能ですが、緊急時の現地対応を考えると所在地や対応地域の確認は重要です。
出典(一次情報)
- 出入国在留管理庁「登録支援機関登録簿」(基準日 2026年8月31日・2026年9月5日取得)同庁のページ
- 件数(11,579件・支援業務休止の届出35件)は、上記の登録簿を ヤトエルが数えたものです。掲載11,575機関と確認済み47機関は2026年9月5日時点のヤトエルの実測です。
- 都道府県別の件数(東京都2,355件)も、ヤトエルの検索で2026年9月5日に 数えたものです。入管庁が公表している数字ではありません。
- 本ページは登録簿をもとに、ubusuna works が編集・加工して作成しています。
あわせて読みたい関連記事
特定技能で外国人を受け入れられる会社の条件。過去1年の離職と行方不明で止まる
受け入れの可否は、過去1年に自社で起きたことで決まります。離職・行方不明・支援体制・人数枠。
登録支援機関の選び方:委託前に確認すべき7項目と、登録番号の確かめ方
契約前に確認すべき7項目と、登録簿での登録番号の確認方法を解説。月額の相場は費用のページへ。
外国人採用のコストは高い?特定技能・育成就労と人材紹介・求人広告・派遣を徹底比較
特定技能・育成就労の採用コストを1人あたり年間総額で人材紹介・求人広告・派遣と比較。助成金活用で実質負担を下げる方法も解説。