登録支援機関の選び方:料金相場・確認すべき7項目・登録番号の確認方法

委託先選びで最初に知りたいのは料金の相場のはずです。結論から言うと1人あたり月額1.5万〜4万円程度、出入国在留管理庁の調査では平均約28,000円・約9割が3万円以下です。ただ、相場を知っただけでは選べません。平均の周りには倍以上の幅があり、その差が何の差なのか——支援範囲なのか、体制なのか、ただの言い値なのか——を見分ける目が要るからです。見分けに使える確認項目は7つに整理でき、どれも登録簿と見積書だけで確かめられます。

内容確認基準日:2026年7月16日執筆:ヤトエル編集部(ubusuna works)出典:出入国在留管理庁約7分で読めます

登録支援機関とは(30秒でわかる前提)

登録支援機関は、特定技能1号外国人を受け入れる企業から委託を受けて、義務的支援10項目(事前ガイダンス、出入国時の送迎、住居確保・生活契約支援、生活オリエンテーション、公的手続等への同行、日本語学習機会の提供、相談・苦情対応、日本人との交流促進、転職支援、3か月に1回以上の定期面談)の実施を担う、出入国在留管理庁長官の登録を受けた機関です。支援の全部を登録支援機関に委託すると、受入れ企業は支援体制基準を満たしたものとみなされます。

2026年7月9日時点で全国に11,531件。この数を見て「どうやって選べばいいのか」と途方に暮れるのは自然な反応です。しかも登録されていることと、良い支援をしてくれることは別です。登録はあくまで入口の要件を満たした証であって、料金・体制・得意分野は機関ごとに大きく異なります。

料金相場:月額の目安と内訳

費用項目目安補足
月額支援委託料1人あたり月額1.5万〜4万円程度出入国在留管理庁の調査では平均約28,000円/月、約9割が3万円以下。支援10項目の範囲・対応言語で変動
初期費用(事前ガイダンス・送迎・生活オリエンテーション等)1人あたり2万〜5万円程度月額に含める機関と別建ての機関がある。見積時に内訳を確認
在留諸申請の取次・書類作成1件あたり3万〜10万円程度行政書士報酬として別途発生することが多い。更新時にも発生
翻訳・通訳・住居あっせん等の実費実費対応言語のスタッフが社内にいる機関は割安になる傾向

表を見て「安い機関にすればよい」と思った方は、一度立ち止まってください。月額1.5万円の機関と4万円の機関は、同じ商品の値引きではなく、含まれる支援の範囲が違う別の商品であることが多いからです。だから相見積は金額ではなく、月額に含まれる支援項目の範囲を書面でそろえて比べます。もう一つ、金額以前の原則があります。支援に要する費用は受入れ企業が負担すべきものであり、外国人本人に直接・間接を問わず負担させることはできません。本人負担を前提にした安さは、安さではなく違法の兆候です。

※ ヤトエルでは料金・受付状況を実確認済みの機関から順次公開しています(確認日表示つき)。掲載の有無・掲載料は検索結果の並び順に影響しません。

契約前に確認すべき7項目

1. 登録番号と登録の有効性
出入国在留管理庁の登録支援機関登録簿に掲載されているか、登録番号(「19登-XXXXXX」等の形式)を必ず確認します。登録は5年間の更新制のため、登録年月日もあわせて確認してください。抹消された機関は登録簿に掲載されません。
2. 行政処分歴の有無
出入国在留管理庁は特定技能制度における行政処分等・改善命令を公表しています。委託候補の機関名が過去の処分事例に含まれていないかを確認します。ヤトエルの検索では処分歴の確認状況をタグで表示しています。
3. 外国人本人が十分理解できる言語への対応
相談・苦情対応は「外国人が十分に理解することができる言語」で行うことが義務的支援として定められています。雇用予定の人材の母語(ベトナム語・インドネシア語・ミャンマー語等)に、通訳の外部手配ではなく体制として対応できるかを確認してください。
4. 受け入れる分野・業務区分の実績
介護と外食業では支援の現場ノウハウが大きく異なります。同じ分野での支援実績(支援中の人数・受入れ企業数)を具体的な数字で確認します。分野別の協議会加入手続に慣れているかも重要です。
5. 事業所の所在地と訪問・面談の体制
義務的支援には3か月に1回以上の定期面談が含まれ、対面での対応が基本です。自社の事業所から通える範囲に拠点があるか、遠方の場合はどのように面談・緊急対応を行うのかを確認してください。
6. 料金の内訳と契約条件の透明性
月額料金に含まれる支援項目と別料金の項目(在留申請取次・翻訳等)を書面で確認します。支援委託費は受入れ企業が負担すべきもので、外国人本人に負担させることはできません。複数機関からの相見積をおすすめします。
7. 再委託の有無と支援の実施体制
支援業務の再委託は認められていません。実際に支援を行う担当者が委託先の社員か、担当者1人あたりの支援対象人数は適切か(目安として数十人規模を超えると面談品質に影響)を確認してください。

登録番号の確認方法(3ステップ)

7項目のうち最初の「登録番号の有効性」だけは、確認を飛ばすと取り返しがつきません。幸い、手順は3ステップで終わります。

ステップ1:委託候補の機関に登録番号(「19登-XXXXXX」等の形式)と登録年月日を尋ねます。適法に営んでいる機関なら即答できる質問です。ここで言いよどむなら、その時点で候補から外して構いません。

ステップ2:出入国在留管理庁の「登録支援機関登録簿」(随時更新)で、その登録番号・機関名が掲載されているかを照合します。登録簿には所在地・対応言語も記載されています。抹消された機関は登録簿から削除されるため、掲載がない場合は登録が失効している可能性があります。

ステップ3:出入国在留管理庁が公表する行政処分等の一覧に機関名がないかを確認します。ヤトエルの検索ページでは、登録簿掲載の全機関を地域・対応言語から絞り込め、処分歴の確認状況もタグで表示しているため、この照合作業を一度に行えます。

よくある質問

登録支援機関への委託費用の相場はいくらですか?

出入国在留管理庁の調査では、1人あたりの月額支援委託料は平均約28,000円で、約9割が月額3万円以下です。一般的な相場帯は月額1.5万〜4万円程度で、このほか初期費用(2万〜5万円程度)や在留申請の取次費用(1件3万〜10万円程度)が別途発生することがあります。金額はあくまで目安のため、複数機関からの相見積をおすすめします。

登録支援機関の登録番号はどこで確認できますか?

出入国在留管理庁のウェブサイトに掲載されている「登録支援機関登録簿」で確認できます。登録簿には登録番号・登録年月日・機関名・所在地・対応言語が記載されています。ヤトエルでは同登録簿をもとに全国11,531件の機関を地域・対応言語・処分歴の確認状況から検索できます。

支援費用を外国人本人に負担させることはできますか?

できません。1号特定技能外国人支援に要する費用は受入れ企業(所属機関)が負担すべきものとされており、直接的にも間接的にも外国人本人に負担させることは認められていません。

登録支援機関に委託せず自社で支援することはできますか?

可能です。ただし支援責任者・支援担当者の選任、外国人が十分理解できる言語での支援体制、過去の受入れ実績などの支援体制基準を自社で満たす必要があります。登録支援機関に支援の全部を委託した場合は、この基準を満たしたものとみなされます。

登録支援機関の登録に有効期限はありますか?

あります。登録の有効期間は5年間で、継続する場合は更新が必要です(新規登録の申請手数料28,400円・更新11,100円)。委託前には登録年月日を確認し、登録が有効な機関かを確かめてください。

出典(一次情報)

出入国在留管理庁「1号特定技能外国人支援・登録支援機関」出入国在留管理庁「登録支援機関登録簿」出入国在留管理庁「特定技能制度における行政処分等」

本記事の内容は2026年7月16日時点の一次情報に基づきます。料金は目安であり、個別の見積・契約条件は各機関にご確認ください。本記事は在留資格の可否判断を行うものではありません。個別の要件判断は行政書士等の専門家または出入国在留管理庁にご相談ください。

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